No.18 えっ!?手塚治虫の『火の鳥』にも鬼師が登場する!!

えっ!?手塚治虫の『火の鳥』にも鬼師が登場する!!

 世代を超えて読み継がれている手塚治虫先生の名作「火の鳥」。この作品に、瓦にまつわるお話があるのはご存知ですか?
 
火の鳥「鳳凰編」
 東大寺建立を背景に二人の若者の生きざまを描くシリーズ屈指の傑作です。二人の仏師の生き方が描かれています。虐げられた事から、悪の道に身を落とすものの、民衆の怒りと悲しみを癒す事に目覚めて行く我王。我王の手によって、嘱望されていた将来を絶たれ、また権力に翻弄されながらも、自らの努力で未来を切り開いて行く茜丸。善悪を越えた二人の対称的な生き方が見事は筆致で描かれます。
 
 東大寺大仏殿建立が始まり茜丸は工事の責任者に選ばれ、大仏殿の鬼瓦製作を巡って、腕くらべをする事になります。茜丸の前に現れた対決者は我王だった。正確には仏師ですが、大仏殿の鬼瓦製作の腕比べをするシーンで、二人が鬼瓦を手作りする様子が描かれています。

未来へ伝え、遺したい伝統産業

 瓦の歴史は古く、日本では約1400年前からありますが、今も昔も手作りの作業風景は変わる事無く、これから先へも伝え続けたい素晴らしい技術なのです。

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